No.9403
「決壊」読み終わったあ 下巻昨日か今日読み始めたと思ったらもう読み終わった#小説
菊地信義装丁好き好き大好き
全体の好き度★3.5くらい
ネタバレ感想
まんまと兄=悪魔かと疑っててすみません
幻覚母が「崇が良ちゃんを、あんなふうにしてしまったんやろ?」って言ったり(p.383)、佳枝さんがなんで生きる方を選んでくれなかったんだろうあんなに頑張る人だったっけって言ってたり(p.391)するとこが、崇がビデオ見てめちゃくちゃになった理由を考える手がかりでしょうか。やっぱ良介が日記に書いた「自分が兄より勝ってるのは<幸福>だ」(上巻)ってとこかな。犯人は幸せを検索してそこにたどり着いた。そして良介は最後まで「幸福だ」と言った。でも良介の愚直な幸福肯定や愛は"本心"であったよなぁとも。崇だったら上手くとりなして生き延びる選択を取れたかもしれないけど良介はそうじゃない人だったというのもあるか。
あと崇は事件が起こる前に失いかけてた自分あるいは世界への愛(下巻でさきに話してるとこ)を良介との関係を通じて獲得しよう(?)としてたのに、彼が永遠に喪われてしまったから「時間が壊れてしまった」のかなぁとか 彼こそ生きるべき人間だった的なことも言ってるしね(下巻)
⬆https://x.com/matinee0409/status/1447498... ここ
十月四日午後六時の崇と良介の会話は、金原ひとみの「腹を空かせた勇者ども」の母子の分かり合えない口論思い出した 理屈派と感情派的な
崇は序盤にも自殺迷うシーンあるんよな
画家が描いた絵が僕の悪夢そのものって言うのも何となく分かり
少年の実名が雑誌に載ったり被害者家族にも容赦なく取材来るのさすが2002年舞台の趣だった
崇は当たり障りなく振る舞えるし「愛されるのは当然」だったけど幸せになれなくて、自分で自分を幸せにしなきゃいけなかったのかなぁ 良介のように愚直に自分は幸福だと言い切ることは崇にはできなかったよなぁ
取り扱ってる様々な要素に触れてる解説多いけど、兄と弟のそれぞれの考え方やこうなった経緯について読解力高い人解説してほしいっ
一人の中の色んな面っていうのは平野啓一郎がその後も「分人」という概念として書いてるっぽいですね(にわか調べ
https://k-hirano.com/articles/speech_201...
https://x.com/hiranok/status/14299918823
「すぅ」の音のこと、作者本人も言ってる!!
畳む
菊地信義装丁好き好き大好き
全体の好き度★3.5くらい
ネタバレ感想
まんまと兄=悪魔かと疑っててすみません
幻覚母が「崇が良ちゃんを、あんなふうにしてしまったんやろ?」って言ったり(p.383)、佳枝さんがなんで生きる方を選んでくれなかったんだろうあんなに頑張る人だったっけって言ってたり(p.391)するとこが、崇がビデオ見てめちゃくちゃになった理由を考える手がかりでしょうか。やっぱ良介が日記に書いた「自分が兄より勝ってるのは<幸福>だ」(上巻)ってとこかな。犯人は幸せを検索してそこにたどり着いた。そして良介は最後まで「幸福だ」と言った。でも良介の愚直な幸福肯定や愛は"本心"であったよなぁとも。崇だったら上手くとりなして生き延びる選択を取れたかもしれないけど良介はそうじゃない人だったというのもあるか。
あと崇は事件が起こる前に失いかけてた自分あるいは世界への愛(下巻でさきに話してるとこ)を良介との関係を通じて獲得しよう(?)としてたのに、彼が永遠に喪われてしまったから「時間が壊れてしまった」のかなぁとか 彼こそ生きるべき人間だった的なことも言ってるしね(下巻)
⬆https://x.com/matinee0409/status/1447498... ここ
十月四日午後六時の崇と良介の会話は、金原ひとみの「腹を空かせた勇者ども」の母子の分かり合えない口論思い出した 理屈派と感情派的な
崇は序盤にも自殺迷うシーンあるんよな
画家が描いた絵が僕の悪夢そのものって言うのも何となく分かり
少年の実名が雑誌に載ったり被害者家族にも容赦なく取材来るのさすが2002年舞台の趣だった
崇は当たり障りなく振る舞えるし「愛されるのは当然」だったけど幸せになれなくて、自分で自分を幸せにしなきゃいけなかったのかなぁ 良介のように愚直に自分は幸福だと言い切ることは崇にはできなかったよなぁ
取り扱ってる様々な要素に触れてる解説多いけど、兄と弟のそれぞれの考え方やこうなった経緯について読解力高い人解説してほしいっ
一人の中の色んな面っていうのは平野啓一郎がその後も「分人」という概念として書いてるっぽいですね(にわか調べ
https://k-hirano.com/articles/speech_201...
これは「個人」という概念を使って書かれてきた近代文学に対して、「個人」という概念を中心にしたシステムでアイデンティティを把握しようとすることが可能なのかどうかということについて徹底的に突き詰めていった結果、非常に不幸な暗い終わり方をする小説です。
https://x.com/hiranok/status/14299918823
「すぅ」の音のこと、作者本人も言ってる!!
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